子供の不適切な行動に困っている人は承認してあげること

私は、障害のある0歳〜18歳のお子さんが通う事業所で働いています。

大学を卒業してから長年の間ずーっと子供と関わる仕事をしています。

障害のある子は、例えば年齢が5歳であっても、言葉が出なかったり、トイレも自立できていなかったりする子もいます。
高校生でありながら、小学生のような興味関心や振る舞いのお子さんもいます。

しかし、障害のあるなしに関わらず、子どもへの有効な関わりは共通してあります。

その1つが承認です。
私も子どもたちと関わる時は、それを意識し、専門的な支援として行なっています。

母親や子どもと関わる教育者は、どうしても子どもの不適切な行動に注目することが多いです。
例えば、物を投げたり、泣き叫んだり、ふさわしくない言動をしたり。
その行動の背景には、もっと構って欲しいという気持ちや、自分では消化しきれないストレス、どうしたらいいのか自分では分からないなど、様々な要因があると思います。
しかし多くの場合、大人からの「承認」を非常に強く求めているケースがほとんどです。

この承認とは、褒めてもらうことだけでなく、どのような形であれ、自分という存在に目を向けてもらうことを言います。
なので、不適切な行動に対して「ダメでしょ!」と伝えることも、1つの承認として捉えられます。

これらのことから、子どもに対して関わる際、間違いや不適切なことに注目するのではなく、こちらが求め望んでいる行動に対して大きく肯定する。
逆に不適切な行動は、それを注意したり、それに対してイラっとした態度を見せるだけで相手には承認感覚を与えてしまいます。
自分や他人を傷つけるなどの危険行為や不法行為でなければ、決して反応しないよう関わりを徹底することも重要です。

注目すること、注目しないことを一貫し、継続し続けることで、良い行動の強化になります。
時間や忍耐は必要ですが、子どもとの関わりにおいてはこれは非常に有効です。

ただし、不適切と思われる行動の背景に承認とは別の理由がある場合、その理由を理解し、取り除いてあげない限りはなかなか行動変化に繋がりにくいのも事実です。
例えば障害のある子で言えば、知的な理解力が乏しかったり、人よりも触覚や聴覚が過敏で少しのことがストレスになる子もいます。
そのような場合は、その子が理解できる形で、ストレスの少ない環境で、こちらの伝えたいことを伝えるという準備も必要です。

とは言え、親や大人に注目されること、認めてもらうこと、褒めてもらうことは、子どもにとって大きな喜びです。
このことを理解していれば、子どもとの日々の関わりに適切な承認ができると思います。